ブラジルが準決勝で大敗した裏に指揮官の乱心あり?

fe_ne_201400712_011−7の歴史的大敗を喫した準決勝で出場停止だったキャプテンのチアゴ・シウヴァは、復帰できる3位決定戦について「決勝のつもりで戦う」とプライドを示した。

屈辱的な大敗を受けて、ブラジル国内は戦犯探しに躍起になった。全選手が酷評されたが、その中でも今大会1得点で、ドイツ戦でも全く機能していなかったFWフレッジが血祭りにされた。

選手たちへの風当たりを少しでも軽減しようと、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、「すべての責任は私にある」と、いかにもリーダーらしいコメントを残したが、ブラジル国内ではむしろ、この大敗は指揮官の乱心が原因だとの見解もあるようだ。

準々決勝でネイマールが負傷し、準決勝への出場が不可能となった段階で、ブラジルはネイマール抜きのシステムと布陣で練習を重ねてきた。そして準決勝では、出場停止のチアゴ・シウヴァの代わりにダンテ、ネイマールの代わりにはベルナルジが起用されたが、これに選手たちは大いに戸惑ったというのだ。

実は前日練習までは、ダンテこそ起用されていたが、2列目でプレーしていたのはベルナルジではなくヴィリアンだったのだ。これまで通りの4−2−3−1システムでトレーニングを積み、2列目にはオスカル、フッキ、ヴィリアンが並び、彼らはドイツ戦に向けて調整していったのだ。

ところが、である。試合当日、蓋を開けてみると、2列目で起用されたのはヴィリアンではなくベルナルジ。しかも、システムは4-2-3-1ではあるが、指揮官から指示されたのはどちらかというと守備的な4-5-1に近い形だったというのだ。スコラーリ監督としては、情報戦に優れ、対策を練ってくるドイツを欺こうとした策だったのかもしれないが、相手を惑わすだけでなく、自分たちの選手たちをも戸惑わせてしまった。想定とは違うメンバーとシステムで異なるサッカーをすることになったブラジルは、11分という早い時間帯に失点し、さらに23分に追加点を決められると、立て直すことができずに失点を重ねていった。その背景には、スコラーリ監督の奇策が裏目に出たという事実があった。一流選手が揃うブラジルがあれほど慌てふためいていたのには、そうした背景があったのかもしれない。

3位決定戦に勝利したとしても、あの大敗の記憶は拭い去られないだろうが、勝利することでしか名誉挽回できないブラジルは、チームとして一つとなり、オランダ戦を迎えられるのだろうか。


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