C・ロナウドのゴールで勝利もあと1点が遠く

fe_ne_20140626_POR-GHA02グループステージ最終戦を前にガーナサッカー協会が衝撃的なニュースを発表した。チームの中心であるムンタリとボアテングを無期限の追放処分に科したというのだ。

ともに決勝トーナメント進出には勝利が絶対条件だった。その上で、同時刻にキックオフされるドイツ対アメリカの結果次第で奇跡が起きるという状況の中でポルトガル対ガーナの一戦はキックオフを迎えた。

得失点の関係もあり大量点を奪っての勝利が必要なポルトガルは前半から攻撃姿勢を打ち出す。4−1−3−2システムを採用したポルトガルはエデルとクリスティアーノ・ロナウドを前線に並べ、ロングボールと、ナニを中心としたサイドからのクロスで相手ゴールに迫った。開始6分には右サイドを突破したロナウドが、GKが前に出ているのを確認すると、角度のないところからクロスではなくシュートを選択。クロスバーに直撃する惜しいプレーを見せた。12分にもFKを獲得すると、C・ロナウドが直接狙う。これも枠には飛んだが、GKダウダのセーブに阻まれた。その後も18分にジョアン・ペレイラのクロスをC・ロナウドがヘディングシュートするなど、ポルトガルはエースにラストパスを集め、ゴールを奪おうとした。その直後にはガーナもギャンがロングパス1本でDFの裏へ抜け出し決定機を迎えた。お家騒動による動揺も懸念されたガーナだが、それを微塵も感じさせない精神力と組織力によって、ポルトガルの攻撃に耐え、好機には人数をかけて打って出た。

ゴールネットが揺れたのは31分。決めたのは攻勢に試合を進めるポルトガルだった。ジョアン・モウチーニョがペナルティーエリア手前に持ち運ぶと、左サイドのミゲルにパス。そして、ミゲルは素早くゴール前にクロスを入れた。これにガーナのDFボイェがクリアしようと足を出したのだが、太腿に当たり自陣ゴールにボールは飛んでしまう。ポルトガルが相手のオウンゴールにより先制。1−0で試合を折り返した。

後半立ち上がりは、ガーナがポルトガルを押し込む。まるで前半は相手が押し込んでくることを想定して、体力を温存していたのではないかというほど、彼らは相手陣内に侵入する回数を増やしていった。そして57分、その勢いのまま、ガーナは同点に成功する。左サイドを抜け出したアサモアが右足アウトサイドで絶妙なクロスを入れると、ギャンが頭で合わせた。

だが、ガーナはギャンが足を吊りはじめた時間帯から再びポルトガルに主導権を奪われるようになる。ポルトガルは61分にヴァレラ、69分にヴィエイリーニャと攻撃的な選手を交代させたことも奏功していた。再びサイドからクロスを入れ、好機を演出。シュートはあと一歩のところで阻まれていたが、ついに80分、エースが覚醒する。左からの高いクロスをGKダウダがキャッチできず、叩いたボールが、ゴール中央にいたC・ロナウドの元へ。これをC・ロナウドがゴール右に決め、今大会初ゴールを決めるとともにリードに成功した。

その後も攻めるポルトガルは、82分、90+1分とC・ロナウドが決定機を迎えるが、シュートはゴールネットを揺らすことができず、あと1点を奪うことができなかった。

ドイツがアメリカに1-0で勝利したこともあり、ポルトガルはあと1点で、逆転での決勝トーナメント進出を決められた。しかし、そのあと1点が遠く、ジョアン・モウチーニョがミドルシュートを外すと同時に試合終了のホイッスルが鳴らされた。足早にロッカールームに戻ろうとしたのか、C・ロナウドはタッチライン沿いまで歩くと、ピッチを振り返り、天を仰いだ。そして、チームメートと抱擁を交わしたが、その表情には無念さと、大きな悲しみが見て取れた。fe_ne_20140626_POR-GHA01


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