オッズで見る日本vsコートジボワール戦の行方?

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ワールドカップにおける「オッズ」とは、単にブックメーカーが設定したスポーツベットの“配当率”ではなく、参加国や対戦チーム、出場選手の評価を客観的に知ることができる目安でもある。よく見かけるのは「優勝予想オッズ」だろう。だが、実はそれ以外にも、ブックメーカーは多くのテーマを用意している。それを基に、初戦のコートジボワール対日本を展望してみたい。

英国の有名ブックメーカー『ウィリアムヒル』で、大会開幕日である6月12日時点のオッズを見てみよう。まず、グループCの「突破オッズ」は、コロンビアが本命で1.28倍。対抗に日本とコートジボワールが2.00倍で並び、穴がギリシャの3.50倍。日本とコートジボワールは優勝オッズでも全32カ国中15位タイとなる126倍で並んでおり、評価はほぼ互角と言っていい。

次に、この試合の「勝敗オッズ」。コートジボワール勝利が2.62倍、日本勝利が2.90倍、そして引き分けが3.00倍と、ややコートジボワールのオッズが低い(=評価が高い)。ただ、ここまで数字が拮抗した対戦は大会全体を見てもそう多くなく、その意味ではグループステージ屈指の好カードとも言える。実際、「スコア予想」のオッズを見ても、トップは「1-1」で6.50倍。次いで「コートジボワール1-0日本」が7.00倍、「コートジボワール0-1日本」が7.50倍、「0-0」が8.00倍と、いずれもスコアは僅差と予想されている。

どちらに転んでもおかしくないゲームだが、試合を動かすのは誰か。ウィリアムヒルには「得点者オッズ」も設定されている。コートジボワールのトップは、もちろんエースのディディエ・ドログバ(3.10倍)。ウィルフリード・ボニー(3.30倍)、ヤヤ・トゥーレ(3.60倍)、サロモン・カルー(3.50倍)、ジェルヴィーニョ(3.60倍)がそれに続く。つまり、日本守備陣にとっては彼らがそのまま要注意人物ということになる。ボニーのオッズが低いのは、ケガを抱えるY・トゥーレの出場が危ぶまれていることとも関係しているはずだ。

一方の日本はどうか。トップは岡崎慎司(3.50倍)。日本の9番は、本場のブックメーカーが最も“ゴールの匂い”を感じている選手ということになる。それに次ぐのは本田圭佑と大迫勇也(3.80倍)。大迫の評価が柿谷曜一朗(4.00倍)よりも高いのは、1860ミュンヘンで結果を出した大迫に対し、Jリーグで不振に苦しんだ柿谷と、リーグ戦での調子に明暗が分かれた結果だろう。また、現チームでは本田と並び、最も世界的に有名なアタッカーである香川真司が4.50倍に甘んじたのも、マンチェスター・Uで今シーズン、ノーゴールに終わったことが影響したと見られる。ブックメーカーの評価は、それほど細かく、シビアなのだ。

ドログバと岡崎のゴールで1-1。ここまでの情報を総合すると、ブックメーカーが導きだした結論はこうなる。とはいえ、意外な国や選手が驚きを提供するのもまたワールドカップ。「オッズ」というひとつの基準を目安にしつつ、同時にそれを覆す選手の登場にも期待して、運命の初戦を待ちたい。

 


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